レビー小体型認知症

レビー小体型認知症とは

高齢者に多く、著しく変動する認知機能障害や幻視、パーキンソン症状、睡眠障害、自律神経障害など多様な症状があらわれます。

脳病変の特徴

大脳皮質のレビー小体
(αシヌクレインというタンパク質から作られる)

*フレデリック・レビーがパーキンソン病患者の脳内で発見(脳幹の中脳)。その後、認知症患者の大脳にもレビー小体がみられることを小阪賢司先生が発見。

レビー小体型認知症の特徴

  • 認知機能障害が激しく変動
    • 状態の良い時は認知症を疑うほどはっきりしている・日内、あるいは日間でも変動がみられる
    • 短期的には動揺しながら、長期的にはゆっくり進行
  • 幻視・錯視・誤認妄想など
  • パーキンソン症状
    • 筋肉が固くなることによる動作の鈍さ、小刻み歩行
  • 睡眠時の異常行動
    • レム睡眠(夢を見ている)ときに体が激しく動く
    • 大声の寝言
  • 自律神経症状
    • 起立性低血圧・便秘・尿失禁
  • 抗精神病薬に対する過感受性
  • 転倒しやすい