鶴サナだより病院ブログ

新年のご挨拶(2021年)

年頭にあたり新年のご挨拶を申し上げます。

世界を席巻したスペイン風邪以来100 年を経て、コロナ禍の中での年明けとなりました。地球温暖化によるウイルスの逆襲なのかもしれません。これまで人類は感染症との戦いを続け、現在を築いてきました。我々の英知を結集し対応することにより、切り開けるものと思っています。医療は立ち止まることはできません。皆様のご協力を得て、本年も最善を尽くしていきたいと思っております。


お陰様で認知症疾患医療センターとして、昨年度は読売新聞の調査にて新規認知症患者来院数が、東京都において民間病院で第1 位となり、全国では総合第17 位と報じられました。南多摩医療圏において行政・医師会の協力もあり、順調にセンター活動の中心を歩ませていただいております。認知症の電話相談・早期診断対応に向けた認知症初期集中支援チームの派遣・地域包括支援センターにおける医師のもの忘れ相談・臨床心理士による介護者等相談、市の委託事業として多職種による認知症ライフサポート研修を実施しています。さらに近隣大学とも共催して家族介護者支援会をすすめています。

当院内における認知症カフェ( ご家族と地域の方々のつながりの場) を開くとともに、住民の方々に向けて定期的に認知症や老人医療に関する公開講座を開催させていただいております。また当院では当初より、患者様に最良の栄養療法を提供するための栄養サポートチーム専門療法士による栄養管理に重点を置いてまいりました。日本臨床栄養代謝学会教育認定施設の指定を受け、すでに800 名以上の実地研修修了者を全国に輩出しています。超高齢化社会の到来とともに、人口減少、少子化、認知症高齢者の増加、生活環境の変化などに対して医療も適切な変容を遂げなければなりません。我が国では老衰が死亡率の第3 位となり、治す医療から維持し支える医療への変換が進み、慢性期医療への役割の増幅に改めて責任を感じている所です。医療・介護・福祉機関と密接な連携を保ち、求められる医療を如何に提供するかということを念頭に、医療の質の担保を常に考慮し、皆様の期待に応えるべく歩んでいく所存です。本年もよろしくお願いいたします。

鶴川サナトリウム病院 院長