禁煙外来

現在、禁煙治療薬である「チャンピックス」の入荷が停止しているため、禁煙外来は一時中止しております。

当院では、第1・第3金曜の午前に禁煙外来を行なっています。喫煙は単なる習慣ではなく、「ニコチン依存症」という病気とされています。そのため、一定の要件を満たせば保険適用となり、禁煙指導や禁煙補助薬を用いた治療を保険診療で受けられます。

対象者

  • ニコチン依存症のスクリーニングテスト(TDS)でニコチン依存症と診断された方
  • 35歳以上で、1日の喫煙本数×喫煙年数が200以上になる(例:1日20本×10年以上)
  • 禁煙することを希望している
  • 条件を満たさない場合でも自由診療(自費)での治療は可能です。

    1年以内に保険診療で禁煙治療されている場合は保険適応になりません。



    タバコは様々な病気の原因になると言われています

    喫煙は、がん、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)、脳卒中、動脈硬化、慢性閉塞性呼吸不全(COPD)のほか、2型糖尿病や歯周病などの病気になりやすいと言われています。また、認知症の悪化の原因ともされています。

    出典)厚生労働省 「喫煙と健康 喫煙の健康影響に関する検討会報告書」平成28年8月


    何歳から始めても禁煙治療には意義があります

    「長年タバコを吸っているから、今さら禁煙しても変わらない」と考えている方が多くいらっしゃいますが、それは誤解です。正しく禁煙を継続できれば、健康改善効果が期待できます。

    禁煙が続いていけば呼吸器の機能は良くなる傾向にあると言われています。また、数年経つと心臓病のリスクが、10年経つとガンのリスクが低下するとも言われています。 そして、前述した認知症のリスクについても、中年期に喫煙をしていたとしても老年期に入ってから禁煙をした人では、喫煙をしたことがない人と同じくらいに認知症の発症リスクは下がることも分かっています。

    出典)Ohara T, et al. Midlife and Late-Life Smoking and Risk of Dementia in the Community: The Hisayama Study. J Am Geriatr Soc.2015,63,2332-9

    禁煙に興味がある方、詳しい話を聞きたい方、お気軽に主治医、外来スタッフにお声かけいただくか、お電話にてお問い合せください。

    禁煙外来は、第1・第3金曜日の午前の内科外来で行なっています。(担当医師:井上)予約制となっておりますので、お電話にてご予約ください。

    お問い合わせ・予約〈医事課受付〉

    042-735-2222

    〈受付時間〉平日9:00~17:00 土曜9:00~12:00

    全体的な治療の流れ

    保険診療での禁煙治療では、12週間で5回の診察を受けていただきます。
    初回診察では、まずニコチン依存症のチェックを行ない保険診療で治療が受けられるかを確認します。

    その後の診察では、禁煙補助薬の処方を受けるほか、呼気に含まれる一酸化炭素濃度を測定したり、禁煙状況に応じて医師のアドバイスを受けることができます。

    禁煙補助薬

    禁煙外来で使用する禁煙補助薬は、貼り薬の「ニコチンパッチ(ニコチネルTTS)」か内服薬の「チャンピックス」のいずれかになります。

    現在、禁煙治療薬である「チャンピックス」の入荷が停止しているため、禁煙外来は一時中止しております。

    費用の目安

    処方される薬にもよりますが、自己負担額が3割の人では、12週間で13,000円~20,000円が目安となります。

    1日1箱喫煙する方なら、12週間分のタバコ代の半額以下で禁煙治療を受けられる計算になります。