新年明けましておめでとうございます
SDGs、カーボンニュートラルなど、次世代の地球環境への対応が急務とされる中での新型コロナパンデミックも三年に渡り、収束への道筋も未だはっきり見通せない状況の年明けとなりました。ウイルスの潮流が消長を繰り返す中でも、ワクチン及び治療薬の展望により、僅かな光明も見えて参りました。当院におきましても、昨年のコロナ感染に関し、皆様にご迷惑をおかけしたとともに、賜りました数々のご厚情とご支援に対しまして、職員一同心より御礼申し上げます。
高度経済成長期と並行して平均寿命が伸び、経済的にも恵まれた時代を私たちは過ごしてきました。しかし、現状では2025年問題や社会保障の変化など、限られた経済的・人的資源をもとに、工夫をしていかなければ、必要な医療・介護の提供が厳しい状況に置かれています。急性期医療、介護、福祉機関、そして地域との連携をさらに強いものとし、誰もが住み慣れた地域において、安心して過ごせるよう、お互いの多様性を認め、協力、協調していくことが必要だと感じています。
コロナ禍により、当院の認知症疾患医療センターとしての対外活動が大幅に制限を受けました。各種啓蒙活動や講演会、認知症初期集中チームなどのアウトリーチ活動において十分な機能が果たされず、大変もどかしい思いをいたしましたが、今後は適時再開していく予定です。
昨年は公益財団法人 日本医療機能評価機構の「病院機能評価」より認定病院としての指定を受け、より一層社会的責任を感じるとともに、当院が高齢化医療を行なう上で重点を置いている栄養管理を促進し、治す医療から維持し支える医療への変革を進めながら、当地域の慢性期医療の充実を図っていく所存です。
本年が皆様にとって良い年になりますよう祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。
本年もよろしくお願いいたします。
鶴川サナトリウム病院
院長 小田切 統二